中古のスマホやタブレット(端末)について調べていると「ネットワーク利用制限:×」や「赤ロム」という言葉を目にすることがあります。
ネットワーク利用制限が×の(赤ロム化した)端末やネットワーク利用制限が△の端末はそうでない(ネットワーク利用制限:〇)端末と比べて数千円~数万円以上安いこともあるためすぐ買いたくなってしまうかもしれませんが、知識がないままに買ってしまうとトラブルになりかねません。
この記事では、「ネットワーク利用制限」「赤ロム」について解説しています。
ネットワーク利用制限とは
ネットワーク利用制限とは、特定のキャリアの通信が制限されているかいないかを表すものです。
〇だと制限されていないこと、△だと今は制限されていないが将来的に制限される可能性があること、×だと制限されていることを表しています。
ネットワーク利用制限端末「×」の端末は「赤ロム」とも呼ばれます。
(「-」だとそのキャリアで表示できる情報が無いこと、つまりそのキャリアで購入されたものでないことを表しています。全てのキャリアで「-」の場合は、メーカーから直接購入されたあるいは家電量販店で購入されたなどキャリアで購入されたスマホではないことを意味します。
ネットワーク利用制限がかかっているかどうかは下記サイトに端末のIMEI(IMEI①)/MEIDを入力することで確認することが出来ます。

iPhone・iPadは設定アプリ→一般→情報の順にタップすることでIMEI/MEIDを確認することが出来ます。
ネットワーク利用制限△や×の端末に要注意
ネットワーク利用制限△の端末は、将来的にそのキャリア系列のSIMカードが使えなくなる恐れがあります。ネットワーク利用制限×の端末(赤ロム)は、そのキャリア系列のSIMカードが使えません。
例えばauのネットワーク利用制限が×の端末は、auのSIMカードが使えないのは当然のこと、サブブランドであるUQ mobile、オンライン専用ブランドのpovo、au回線を使うMVNO(格安スマホ/格安SIM)も使えません。
ネットワーク利用制限△や×の端末でも問題ないケース
ネットワーク利用制限△や×は、販売元キャリアのSIMカードを挿入して使うことが出来なくなる恐れがある、または出来ないという意味です。
裏を返せば、販売元キャリアのSIMカードでなければ(他社のSIMであれば)使えるということです。
ただし条件があり、その条件とは「SIMロックが解除されていること」「端末のバンド対応状況が問題ないこと(Android)」です。
例えば、SoftBankのネットワーク利用制限が×のiPhoneでもSIMロックが解除されていれば、auやdocomo、楽天モバイル系列のSIMは何の問題もなく使えます。
また、Wi-Fiも問題なく使えます。
販売元キャリア系列の回線を使う予定がない、あるいはWi-Fi運用するという場合は、ネットワーク利用制限△や×の端末は安いですので積極的に狙っていきましょう。
赤ロム保証を受ける時は「返金・買いなおし」がおすすめ
ネットワーク利用制限△の端末は、多くの場合、販売店が「赤ロム保証」をしています。
これは端末の最初の購入者が支払いを滞納した等の理由で、ネットワーク利用制限が×(赤ロム)になったときに同等品と交換もしくは返金するというものです。
もし万が一、赤ロム保証を受ける必要が出てきたときは「同等品と交換」ではなく返金対応を受けて、そのお金で改めて別の中古スマホを購入することをおすすめします。
少しズルい考えですが、例えばiPhone 11 64GBを50000円で購入した1年後に赤ロムになってしまい、赤ロム保証を受けるためにそのショップに行ったとき、同等品と思われるiPhone 11 64GBが40000円に値下がりされていたとします。
同等品と交換だと手元に何も残りませんが、返金してもらって改めて買いなおすことで、10000円手元に残せます。
あるいは容量の多いモデル(128GB)が50000円で売られていて手出し無しで容量をアップできたり、赤ロムになったモデルより新しいモデルが50000円で売られていて手出し無しで性能アップできたりするかも知れません。
ただし、一部しか返金されないなどの理由で交換の方がお得な場合は交換してもらいましょう。