ドンキの格安SIM「マジモバ」は本当に「驚安」「最驚」か。

MVNOプラン解説

ドン・キホーテ(PPIHグループ)の提供する「マジモバ」について検証していきます。

「驚安」「最驚」ではない

まず「3GB:770円」プラン。
日本通信SIM 合理的シンプル290プランで3GB使った場合の料金の方が安い(730円)ですし、従量制も入れるとエキサイトモバイルが3GBまで690円で提供しています。

さらに、HISモバイルが同じく3GB:770円で提供しています。
通話料や通話品質ではHISモバイルに軍配が上がります。

マジモバHISモバイル
通話料30秒21.98円30秒9円
短時間かけ放題10分880円6分500円
完全かけ放題1980円1480円
データ追加1GB 550円1GB 200円
データ繰り越し対応非対応
※HISモバイルはVoLTE品質の高品質な通話に対応

ただし、日本通信SIM、エキサイトモバイル、HISモバイル全てデータ繰り越しに非対応です。データ繰り越しに対応しているという点では、マジモバが優位です。

次に「15GB:2506円プラン」。
ロケットモバイルが15.2GB1760円、nuroモバイルが15GB(4か月目以降実質18GB)1790円、mineoが15GB2068円(10GBプランと20GBプランを毎月プラン変更した場合)、イオンモバイルが20GB1958円、アイサポモバイルが1980円、LIBMOが20GB1991円、IIJmioが20GB2000円、HISモバイルが20GB2090円(6分かけ放題付き)日本通信SIMが30GB2178円(1回5分または月間最大70分の無料通話付き)など、マジモバより安い通信事業者はたくさんあります。

次に「25GB:3278円」プラン。
楽天モバイルの20GB~無制限と同額です。
また、ロケットモバイルが25.2GB2948円、povo2.0が25GB2067円(300GB/365日24800円トッピングを約1カ月換算)、HISモバイルが30GB2970円(6分かけ放題付き)docomoが30GB2970円(ahamo。2024年10月1日から20GB→30GBへ増量。5分かけ放題付き)、日本通信SIMが30GB2178円(1回5分または月間最大70分の無料通話付き)、LIBMOが30GB2728円とこちらの容量帯もマジモバより安い通信事業者はたくさんあります。

最後に「50GB:6050円」プラン。
IIJmioが50GB3900円、イオンモバイルが50GB5258円、リンクスメイトが50GB5500円、povo2.0が100GB3278円(300GB/90日間9834円を約1カ月換算)docomoが110GB4950円(ahamo大盛り)、楽天モバイルが無制限で3278円で提供しています。

まとめると、全体的に高く、25GB以上のプランはMNO(povo2.0/ahamo/楽天モバイル)より高い、というのがマジモバの正体です。

特典を考えてもお得とは言えない

15GB以上のプラン(最驚プラン)では、毎月ドン・キホーテが指定する3種類の商品の中から1種類を無料でもらえる「#今月のおごり」という特典があります。

特典は以下のページで確認可能です。

#今月のおごり | マジモバ
通信費にワクワク・ドキドキの最驚特典を。お手持ちのスマホが家計の救世主に。majicaを最驚にアップグレード!驚安SIMに、最驚WiFiで毎日ネット三昧。マジでトクする「マジモバ」誕生!

しかしこの特典、金額にするとおおよそ200円~300円相当です。
本稿で比較した通信事業者を契約した方が節約効果は高いでしょう。

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