今秋リリースが予定されているiPhone向け次期OS、iOS18。
AI機能がかなり強化されている印象があり、A17 Proが搭載されているiPhone 15 ProまたはiPhone 15 Pro Maxでないと新機能の多くを使えないと勘違いしている人もいるかも知れませんが、決してそのようなことはありません。
本稿では、15 Proモデルでなくても使える機能を紹介します。
Apple intelligence以外の機能はiPhone 12以降なら大体使える
例えば、電話の録音・文字起こし機能。
Appleのリリースを見ると注釈21で「文字起こしは、英語(米国、英国、オーストラリア、カナダ、インド、アイルランド、ニュージーランド、シンガポール)、スペイン語(米国、メキシコ、スペイン)、フランス語(フランス)、ドイツ語(ドイツ)、日本語(日本)、中国語(中国本土、台湾)、広東語(中国本土、香港)、ポルトガル語(ブラジル)でご利用いただけます。」と補足説明されています。
Apple intelligenceはリリース時点で米国英語にのみ対応します。
つまり、電話の録音・文字起こし機能が米国英語以外(日本語でも)使えるということは電話の録音・文字起こし機能はApple intelligenceの機能ではないということ。(Apple intelligence対応モデルの場合、文字起こしの精度が上がる、文字起こしだけじゃなく要約までできるなど、さらに便利に)
また、他のiOS 18の新機能の注釈を見ると「iPhone 12以降でご利用いただけます」などと記載されていることが多いですが、電話の録音・文字起こしに関しては特に使える機種が記載されていないため、iOS18に対応する全てのデバイスで利用できます。
Apple intelligenceに関しては特設ページが用意されており、そこに書かれていない機能であればiPhone 12以降であれば大体利用可能です。(iPhone 12 未満の場合、アクセシビリティー機能のEye Tracking、Music Hapticsなど対応していない新機能が増える)
そもそも日本では15 ProでもApple intelligenceは実質的に利用できない
先ほども書きましたが、Apple intelligenceはリリース時点では米国英語にのみ対応します。
そのため、日本では15 Proを所有していてもApple intelligenceを使えるシーンは限られます。
siriの言語設定を米国英語に設定し、siriに何かを英語で頼む時ぐらいしかApple intelligenceを利用できません。
iPadのスクリブル(Apple pencilを使った手書き入力)など、他言語に対応するのに1年かかったこともあるため、15 Proを持っていないからとApple intelligence使えないと落胆する必要はないでしょう。
Apple intelligenceが日本語に対応するころには15 Proがそれなりに古くなっている可能性もあります。
Apple intelligenceが使えないからと15 Proの購入を検討している人もいるかと思いますが、日本語に対応してから購入しても遅くないでしょう。