本稿では、IIJmioとmineoを比較し、どのような人にはどちらがあっているのかを実際に両方使っている筆者が紹介します。
料金プラン(音声通話SIM)
1GB | 2GB | 5GB | 10GB | 15GB | 20GB | 30GB | 40GB | 50GB | |
IIJmio | ー | 850円 | 990円 | 1500円 | 1800円 | 2000円 | 2700円 | 3300円 | 3900円 |
mineo | 1298円 | ー | 1518円 | 1958円 | ー | 2178円 | ー | ー | ー |
一目瞭然、IIJmioの圧勝です。
データ追加もIIJmioが1GB220円に対し、mineoは100MB55円(1GB550円)です。
低速モード
低速スイッチ | 低速時の通信速度 | 3日間制限/制限時の速度 | 制限される通信 | |
IIJmio | 有 | 300Kbps | 366MB/32Kbps(非公式) | 低速通信 |
mineo | 有 | 200Kbps or 1500Kbps(パケット放題Plus時) | 200Kbps時:なし パケット放題Plus時:10GB/200Kbps | 全ての通信 |
どちらも任意のタイミングで低速モードに切り替えて、通信量(ギガ)を節約することができます。
IIJmioの方が100Kbps速いですが当日を含まない直近3日以内に低速モードで366MB以上通信してしまうと、過去3日間の低速通信の通信量合計が366MBを下回るまで低速通信時の通信速度がさらに規制されます。
300Kbpsで通信し続けた場合、約2時間46分で366MBの通信量に達します。
mineoは200Kbpsですが3日間制限がありません。
ただし、パケット放題Plusの1.5Mbpsで通信している場合は3日以内に10GB以上通信すると翌日、mineoスイッチ(低速モード)のON/OFFに関わらず、最大通信速度が200Kbpsに制限されます。
通話定額オプション
月間最大10分無料 | 5分かけ放題 | 10分かけ放題 | 24時間かけ放題 | |
IIJmio | ー | 500円 | 700円 | 1400円 |
mineo | 110円 | ー | 550円 | 1210円 |
通話定額オプションが必要ない場合、IIJmioは30秒11円、mineoは30秒10円(mineoでんわ使用時)となります。
従量課金、定額オプション共にmineoの方が安いですが、そもそもmineoは基本料金が高いため多くの場合、IIJmioの方が安くなります。
mineoの方が安くなるのは20GBプランで24時間かけ放題が必要な場合ぐらいです。
端末
充実度・価格ともにIIJmioの圧勝です。
アプリの使いやすさ
筆者の主観となりますが、IIJmioの方が使いやすいように感じます。
IIJmioはプラン(容量)変更やオプションの変更などがアプリからできますが、mineoはブラウザに遷移し、さらにサインインも求められます。
ただし、過去の利用データ量の確認に関してはmineoに分があります。
IIJmioは過去7日分もしくは今月分の利用データ量しか確認できませんが、mineoは前々月までの利用データ量を確認できます。
データシェア・プレゼント
mineoの圧勝です。
mineoは家族・友人・知人、誰とでもデータシェアを組めますし、誰にでもプレゼントすることができます。極端な話、SNSで知り合った知らない人とデータシェアやデータプレセントを利用することもできます。
IIJmioは同一mioID(契約名義)間でのデータシェア・データプレゼントに限られます。同居する家族であってもmioID(契約名義)が異なる場合、データシェア・データプレゼントは利用できません。
サポート
受付体制という意味ではどっちつかずです。
電話やチャットでの問い合わせ受付時間がmineoは9時~18時まで、IIJmioは9時~19時までとIIJmioの方が1時間長いですが、mineoは店舗があったり、mineoユーザーに24時間いつでも質問できるシステムがあります。
サポート力に関してはIIJmioの方が優秀です。
チャットで少し複雑な質問をした際、IIJmioはしっかりと調べて回答してくれた(すぐの回答が難しい質問には後日電話で回答してくれた)のに対し、mineoには間違った回答をされたり、電話で問い合わせるように指示(問い合わせ内容を電話サポート担当の人に情報共有してくれない)されました。
IIJmio、mineoどっちがおすすめ?
IIJmioがおすすめの人
IIJmioは難しいこと考えずに普通に使いたい方、コスパを求める人、端末を安く買いたい人におすすめです。
mineoがおすすめな人
mineoは昼に使う必要がない(昼休みが12時から13時でない人、深夜に使う人)や高速通信はあまり必要ないが通信量をたくさん必要とする(音楽、youtube、ラジオなどを長時間垂れ流したい)人におすすめです。
昼に使う必要がない人におすすめな理由は、mineoには「ゆずるね。」という制度があり、月曜日~金曜日の12時から13時に通信を控えた回数に応じて、23時から7時までデータフリーで使えたり、契約容量と同量のパケットがもらえるためです。
20GBプランを契約してゆずるね。を月20回達成すると40GB+α(データフリー分)のデータ容量を2178円で利用でき、MVNOトップクラスのコスパの良さとなります。
通信量をたくさん必要とする人におすすめな理由はパケット放題Plus・マイそくスタンダードという最大1.5Mbpsの通信速度で実質データ使い放題(3日間10GB制限あり)のオプション・プランがあるためです。
パケット放題Plusオプションは385円(10GB以上のコースは無料。シングルタイプ=データ通信専用SIM(SMS付含む)の3GB以下のコースは申込不可)、マイそくスタンダードは990円で提供されています。
高速通信が一切不要(他に回線を持っている)かつ昼に使えなくて問題ない人はマイそくを契約すれば990円で、少しは高速通信したい・昼も使いたいという方はマイピタ+パケット放題Plusを契約することで1683円から実質データ使い放題環境を手に入れることができます。
下記から契約すると、事務手数料3300円が無料になります(マイそくスーパーライト除く)
迷ったら両方契約するのもあり
IIJmioとmineo、どちらを契約するか迷ったらいっそのこと両方契約するのもありです。
両方契約すれば昼のインターネット利用を我慢することなく、mineoの「ゆずるね。」を達成することができます。
なおiPhoneで両方のSIMを契約する場合、APN構成プロファイルの関係上IIJmioはデータeSIMにする必要があります。