MNPする時、MNP予約番号を発行するか、対応する通信事業者同士であればMNPワンストップで乗り換える方法以外にも、楽天モバイルを除く大手キャリア3社ではあまり知られていない裏技的なMNP方法として”切断型MNP”が利用できます。
本稿では、この切断型MNPについて解説します。
切断型MNPとは・メリット・デメリット
切断型MNPとは、回線を切断(解約)した状態でMNPすることです。
回線を切断(解約)した状態でMNPすることで、MNPが月を跨いでしまっても乗り換え前の通信事業者にお金を払わなくて済むといったメリットや、契約上限枠がすぐに空くといったメリットがあります。
前者のメリットについてもう少し掘り下げたいと思います。
MNPしようと思ったのが月末(近く)だった、あるいは忙しくて時間が取れず、月末(近く)にようやくMNPする時間が取れたといった場合、通常のMNPだとMNP予約番号の発行や乗り換え先の審査完了、SIM発送(家に届く)が月を跨いでしまう可能性が高いです。もし月を跨いでしまって翌月1日にSIMが届いて切り替えたとすると、丸1日も使っていないのに1か月分の月額料金が発生してしまいます。
しかし、切断型MNPであればMNP予約番号発行手続きが完了と同時に解約した状態となるため、SIMが家に届いたのが翌月1日になっても、乗り換え前の通信事業者からお金を請求されることはありません。
デメリットは、au/docomo/SoftBankの通常プラン・店舗でしか切断型MNP手続きが出来ないことです。楽天モバイルやサブブランド(UQ mobile/Y! mobile)、オンライン専用プラン(ahamo,LINEMO,povo)およびMVNOでは切断型でMNP予約番号を発行することができません。(切断型MNPで発行された予約番号を使って楽天モバイルなどに乗り換えることは可能)
他にも切断型MNP予約番号を申し込んでからMNP完了するまで不通期間が発生する、MNPが完了しなかった場合自動的に解約となってしまうといったデメリットもあります。
切断型MNPは緊急時(月を跨いでしまいそうなときに)利用するのがおすすめです。デメリット(特に不通期間の長さ)を考えれば、緊急でないのであれば通常のMNPの方が良いです。
切断型MNPを利用する場合は予約を忘れずに
先述した通り、切断型MNPは店舗でしか手続きが出来ません。
必ず事前(来店)予約をしてから店舗に向かうようにしましょう。
事前(来店)予約をせずに店舗に行くとかなり待たされる、最悪の場合受付してもらえない可能性があります。