「iPhoneは、1世代ずつ最新OSのサポートが終了する」というのはもうひと昔前の話。
今では2世代同時に切られることも珍しくなくなりました。
本稿では、過去にどの2世代が同時にOSのサポートが終了したか振り返ると共にXR/XSシリーズと11シリーズ・SE(第2世代)が同時にサポートが終了する可能性について考察します。
iPhone 5s/6・6Plus
2013年に販売されたiPhone 5sと2014年に販売されたiPhone 6シリーズはiOS 12が最終サポートとなり、2019年にリリースされたiOS 13のサポート対象外となりました。
iPhone 5sに搭載されているA7チップとiPhone 6シリーズに搭載されているA8チップの性能差はCPU性能は25%、GPU性能は50%とわずかな差でありました(A8チップは省電力性に優れていました)
iPhone 6s・6sPlus・SE(第1世代)/7・7Plus
2015年に販売されたiPhone 6sシリーズと2016年に販売されたSE(第一世代)、7シリーズはiOS 15が最終サポートとなり、2022年にリリースされたiOS 16のサポート対象外となりました。
iPhone 6sシリーズおよびSE(第1世代)に搭載されているA9チップとiPhone 7に搭載されているA10チップの性能差はCPU性能は18%、GPU性能は58%とわずかな差でした。
iPhone XR/XSシリーズと11シリーズ/SE(第2世代)の性能差もわずか
iPhone 5sと6シリーズ、iPhone 6sシリーズ・SE(第1世代)と7の同時サポート終了の要因の一つとして考えられることとして「チップ(SoC)の処理能力の向上がわずかだった」ということが考えられます。
そして、それはiPhone XR/XSシリーズと11シリーズ・SE(第2世代)にもあてはまります。
iPhone XR/XSシリーズに搭載されているA12チップと11シリーズ/SE(第2世代)に搭載されているA13チップの性能差はCPU・GPU共に(ついでに言うとNeural Engine:機械学習性能も)20%の性能差しかありません。
また、単に性能差が小さいからOSのサポートが終了しているわけではない可能性も考えなければなりません。チップの脆弱性等を理由にOSのサポートを終了している可能性もあります。
11シリーズおよびSE(第2世代)はシリーズ最後の4GオンリーiPhoneです。
5G対応iPhoneへの買い替えを促進するためにXR/XSシリーズと同時にOSのサポートを終了してもおかしくありません。
まだまだA13チップには頑張ってもらいたい
筆者のメイン機はiPhone 11、サブ機はiPhone SE(第2世代)で共にA13チップを搭載しています。
また、最近祖母用にiPhone SE(第2世代)を購入しました。
もし、A13チップがサポートがiOS 17で終了してしまうと仮定すると最新OSをもう1年も使うことが出来ません。
サブ機のiPhone SE(第2世代)は今年の春ごろに、祖母用のiPhone SE(第2世代)は今月購入したばかりなのでiPhone XR/XSシリーズと同時OSサポート終了でないことを願うばかりです。