本稿では、mineoの通話オプションである「10分通話パック」が本当にお得なのか検証した結果を紹介しています。
10分通話パックとは
毎月、最大10分間の通話を定額(110円)で利用できる通話オプションです。
1回10分以内の通話がかけ放題になる通話オプションではありません。
1ヶ月の通話時間が10分以内だった場合、翌月に最大10分間分、通話時間を繰り越すことができます。
定額通話の残り時間(前月の繰り越し+当月分)を超過した場合の通話料金は30秒22円です。
なお、通話時間は30秒単位で計算されます。
1回の通話時間が1秒~29秒以下だった場合は30秒(単位)に、31秒~59秒だった場合は1分(単位)に切り上げられます。
例えば1秒の通話を20回した場合、通話時間としては20秒ですが、30秒の通話を20回したものとして計算されるため、10分間通話したことになります。「まだまだ通話時間残っていると思っていたら全然残っていなかった」「通話時間10分以内だと思っていたのに超えていて追加料金発生した」とならないように注意が必要です。
冒頭で”最大”10分間と書いたのは、このためです。
通話オプション無しと比較
ここからは、この10分通話パックがお得になる分岐点(損益分岐点)について考察していきます。
まず通話オプション無しの場合。
この場合、mineoでは30秒22円の料金体系となるため、10分通話パックとの損益分岐点は2分31秒以上通話するか否かとなります。
mineoでんわと比較
mineoでんわという専用アプリを通して通話すると30秒10円となるため、10分通話パックとの損益分岐点は「5分31秒以上通話するか」が1つの基準となります。
ただし、10分通話パックは10分以上通話すると(前月からの繰り越しがない場合)30秒22円となるため、13分31秒以上通話する場合はmineoでんわの方が安くなります。(27分31秒以上通話する場合、10分かけ放題や時間無制限かけ放題の方がお得になります)
つまり、mineoでんわと比較して10分通話パックがお得になるのは、(繰越を考慮しない場合)5分31秒~13分30秒となります。
LaLa Callと比較
LaLa Callはmineoを運営するオプテージが提供するIP(050)電話サービスです。
月額110円かかりますが、mineo(およびeo光)契約者であれば110円分の無料通話がついてくるため、050番号となることに問題なければLaLa Callも検討しましょう。
さて、LaLa Callと10分通話パックの損益分岐点は「固定電話に通話するか」となります。
固定電話に通話する場合、LaLa Callは最大36分(3分単位)の無料通話ができるためLaLa Callを契約した方がお得です。また、一部の050番号充てには通話料無料で電話をすることが出来ます。
一方で携帯電話に通話する場合、LaLa Callだと6分の通話で無料通話分を使い切りますし、050番号になることや通話品質
G-Callと比較
G-Callは月額無料で利用できるプレフィックス通話アプリです。
通話料金は30秒8円。(固定電話に番号通知したい場合は30秒8.8円)
G-Callと10分通話パックの損益分岐点は、30秒8円で比較すると「6分31秒以上通話するか」となります。30秒8.8円(固定電話に番号通知したい場合)で比較すると「6分1秒以上通話するか」となります。
まとめ
繰り越しを考慮しない場合、10分通話パックがお得になるのは、携帯電話宛てにかけることが多く、通話時間が6分31秒~11分30秒までの場合です。
携帯電話宛てにかけることが多く、月間の平均通話時間が6分30秒以下の場合、もしくは11分31秒以上通話する場合はG-Callが最安です。
固定電話にかけることが多く、050発信になることが問題なければLala Callが最安です。
ただし、10分通話パックには標準電話アプリで利用できます。折り返しやwebに記載されている電話番号をタップしての発信が楽であること、通話品質が比較的安定している(G-CallやLaLaCallは通話品質が悪いという人がそこそこいます)というメリットも考慮して、どれを契約するかを検討しましょう。