本稿では、iPhoneで「ネットワーク設定をリセット」を行った際に、消えるもの(設定)・消えないもの(設定)について紹介します
「ネットワーク設定をリセット」とは
その名の通り、ネットワーク設定をリセットするものです。モバイルネットワークや接続しているWi-Fiネットワーク上で何か問題が生じた(遅い、繋がらない、圏外など)際に「ネットワーク設定をリセット」を試すことで状況が改善される可能性があります。
「ネットワーク設定をリセット」するには、設定アプリを開き、「一般」「転送またはiPhoneをリセット」「リセット」「ネットワーク設定をリセット」の順にタップします。
ネットワーク設定をリセットで消えたもの
筆者の確認できた範囲では「Wi-Fiのパスワード」「アプリのモバイルデータ通信の使用可否の設定」「手動APN設定」の3つが、ネットワーク設定をリセットを行ったことで消えました。
「アプリのモバイルデータ通信の使用可否の設定」とは、アプリにモバイルデータ通信することを許可するか拒否するかの設定です。
設定アプリを開き、モバイル通信をタップするとiPhoneにインストールしているアプリが表示されますが、ここで、アプリの横のボタンをオフ(白色)にすればそのアプリではモバイルデータ通信が使用できなくなります。
この設定をしておくことで、Wi-Fiに繋ぎ忘れてアプリを開いてしまい、ギガを大量に消費してしまったという事態を避けられるのですが、ネットワーク設定をリセットを行うとこの設定がリセット(全てのアプリでモバイルデータ通信の使用を許可)されます。
手動APN設定は、構成プロファイルではなく手動で設定するAPN設定です。
IIJmioのデータ通信専用eSIMを契約するとAPN設定を手動で設定できるようになるのですが(設定しないとテザリングできない)この設定がリセットされました。
ネットワーク設定をリセットで消えなかったもの
ネットワーク設定をリセットで(消えそうで)消えなかったものは「Bluetooth設定」「VPN設定」「APN設定構成プロファイル」「eSIMプロファイル」でした。
ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチを接続している状態で、ネットワーク設定をリセットを行っても、音楽が途中で終了したり、スマートウォッチとの連携が解除される・スマートウォッチで取得したデータが消えることはありませんでした。
また、eSIMやAPN設定構成プロファイルも消えなかったため、MVNOやデュアルSIMでiPhoneを使っていて、外出先でネットワーク設定をリセットを行っても問題ないことが判明しました